雀のしっぽ

記憶と想いの覚書き

マンション 子猫

翌朝、幼い鳴き声に目が覚める。

昨晩の子猫だな、

声のする方の小窓をそっと開けた。

猫達を驚かさないように。

窓から覗くと、草陰に様子を伺う母猫のスリムな姿があった。

子猫はその視線の先。

見付けるのは簡単、茶色の小さなシッポが

丈高い草むらに行ったり来たり。

金網フェンスに囲まれた貯水槽の周り。

金網の下は地面との隙間があり、

丁度、子猫が潜り込む位の隙間。

お母さんはスリムだけど下手に潜って

金網で引っ掻き傷でもつくっては。

 

私はしばらく様子を見ていて、

助け出そうかと思ったけど、人間の臭いの付いた子猫を警戒心の強い母猫が喜ぶのか

分からなかったし、そもそもサイズの違う私が鳴り物入りで登場したら、小さな彼らはパニックだろう。

 

静かにまた窓を閉めていた。

決して野生ではない、野良猫たち。

人間の勝手の隙間を抜けて生きていく。

切なくて、やるせない、

自分の様々な身勝手がただの傍観者にならないように

そして、

マンション、猫 Part1

前の晩、マンションの入口で猫を見た。

痩せた肢体に周囲に敏感な反応から野良猫だとすぐに分かったので、こちらも距離を置いた。猫はそこに留まりたいけど人が来たので迷いながらも身を隠した。

子猫がいるな。そんなに緊張したら分かってしまうよ。

去り際の母猫の心配そうな様子が気に掛かる。

子猫はどこだろう。

人が来たので子猫も身を潜めたのかもしれない。それならそのままで、すぐに通り過ぎるから。歩き始めた冒険好きの子猫を監視しながら、きっと危険に付いても教えているはずだから。調度良かったよね、人との遭遇もね。

そのまま気が付かないふりをして階段を上った。部屋の鍵を開けながら階下の草むらの辺りから子猫らしき鳴き声が聞こえて来た。

呼んでいる、母猫を。

 

 

明るい顔

昨日、石階段を上りながら、ふと脇に目をやると可愛らしい紫陽花が明るい顔を上げていた。

今を見逃さなくて良かった、そんな気持ちにさせてくれる。

同行していた女性がやはりふと、

「土日、晴れますかね?」

と言った。

「イベントありですか?」

と私。その質問が少し以外だったので、つい探ってしまった。

「いえ、土日が雨だとガッカリするので」

との答え。

なるほど、なんの予定も得になくても

お天気でありさえすればそれはそれで

心にはイベントみたいなものなのかな?

私も晴れれば良いな、と心の中で思っていた。

紫陽花の明るい顔が微笑んだ気もした

 

Tension 上がる⤴

エアターミナルは上がりますね~

90分前から到着出口のベンチに
陣取って、
待ってる間に知識を蓄えるために
読書する

この何とも言えないユニバーサルな波の中、
あえて、静、を行う

これはもう禅行に近い
部屋で一人で読書するより、
なんだろう?頭にはいる感じは、

新しい波を体験して、
ワクワクが止まらない
いつか必ず自分がこの波を乗りこなそう

希望が満ちる

気に入るものと気に入らないものとでは、明らかな違いがあります。

気に入らないものはあれこれと頭で理由をつけますが気に入るものは無条件に好きになります。

始まりと終わりを感じるのと同じです。

希望と終焉を感じとる時に似ています。

心に沸き上がる果てしないほどの空、

そこに満ちあふれるのはもはや自ら作り出したと思えないほどの期待感です。

先行して現れて、消える前に手掛かりを残すやり方は、大概、いつも同じ様です。

ただし、どこかで醒めていて、本当にそうなのかを吟味している自分もいるようです。

直感では意識できない微かなSignalも含まれているからなのでしょうか、

 

 

 

魔女先生

彼女が私の部屋にやって来たのはつい昨日。でもいずれ来ることは決まっていました。ただ、タイミングは誕生日。

彼は寂しがり屋の私のために留守番の安全とそしてこれからの人生に多くの笑顔をもたらすために、魔女先生を連れて来てくれたのです。

風格たっぷり、威厳もたっぷり、なのに愛情深くていつなんどきも見守ってくれる先生。

私の弱さを強さに転じる呪文の言葉を教えてくれる。

少し高いところに立って、金縁眼鏡の奥から見下ろしていて、気が付けば優しい眼差しを投げ掛けてくれる。

先生、私は未熟な弱虫です。でも何よりも未来が尊く、例え苦難が待ち構えていたとしても、やっぱり私は進むでしょう。

何度だって弱音を吐き、後ろを向き、歩みを止めると思うけど、やがては笑顔を取り戻して前を向く。

先生、私は臆病で泣き虫です。でも何よりも愛することが尊く、例え涙に曇る時があったとしても、やがては晴れ間を振り仰ぎ頬には明るさを取り戻す。

先生、私に笑顔を思い出させてくれて、夢見る心を決して笑ったりしない彼があなたを信頼したのです。

私が全幅の信頼を寄せる彼が先生にお願いしたのです。

私は弱さを持って強さに変える、そんな人に成長したい。

先生がその樫の箒に跨がるときは、きっと一緒に連れて行って下さい。

私の願いがどうか形となり愛する人の力となって叶えられますように

2018.5.14イヴ

 

真価

闇雲に手を伸ばして振り回せば
掴めるものはあるのかな

それが出来るとしはとうに過ぎ去っている

ここまでで、この先を通過するための結果を
所定の形式で表しなさい

人は人を評価して、自分を確認する
そう言う人の世だ
でも、誰かに認められるために人はいるのだろうか

薄く掛かった曇りはその向こう晴れ間を隠す
晴れ間はこれから掛かってくる曇りを隠す

価値の低いものへの投資を喜びますか?